子どものADHDについてはこちらの記事をご覧ください

片付けができないーー。
忘れ物が多いーー。
仕事が周りよりできないーー。
何があったわけじゃないけど、自分と周りとのズレを感じたことはありませんか?
みんなはできているのに、どうしても自分にはできない。
別に怠けているわけではないのに、いつも悪い方向に転んでしまうーー。
そしてあなたはこう思っているかもしれませんね。
「なんて自分はだめな人間なんだろう。」
でもそれって本当にあなたのせいなんでしょうか?もしかしたら違うかもしれませんよ。
「注意欠陥・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)」通称ADHDという病気を知っていますか?
これは先天性の脳の障害で、日本にも多くの患者さんがいます。何を隠そう僕もその一人です。
ちなみに、冒頭の特徴は僕に全て当てはまることです。(これでもほんの一部です。)
多くは小学校までに親や周りが気づいて、精神科や心療内科を訪れ発覚するようですが、
最近では、大人になってからやっと発覚するケースも増えているようです。
今回はADHDとは何か?そして大人のADHDの特徴を紹介していきたいと思います。
目次
ADHDはどういう病気か?
ADHDは先天性の脳の障害です。
そもそも定型発達の方とは脳みその構造が違うのです。
アドレナリンってなんか聞いたことありませんか?
彼らの仲間でドーパミンとノルアドレナリンていうホルモンがあるんです。
やる気や集中力に影響を与えるホルモンで、それを調整する弁が脳にはあるんですが、
ADHDだとこれがなかなかうまく開かなくなってしまうんです。(あくまで一説であり、諸説あります。)
やる気が出ない。集中力が続かないーー。心当たりありませんか?
ADHDには大きく分けて3つの症状があります。
- 多動性
- 衝動性
- 不注意
多動性
じっとしていられなかったり、同じところにいるのが困難だったり、というような症状です。
例えば、貧乏ゆすりや、意味のない動きをする、あとは座っていたりすると、そわそわ動いてしまうなどです。
僕も仕事中に貧乏ゆすりをしたり身体をゆらゆらと揺らしたりすることが非常に多いです。
周りからは「落ち着きがない」「集中力が足りない」と言われがちです。
衝動性
無計画に衝動的に行動してしまう症状です。要は頭で考えるよりも先に身体が動いてしまうってことです。
一番多いのが衝動買いですね。一目惚れをしてしまい大して必要でもないのに買ってしまう。
そして、いざ必要な支払いをしようとすると、お金が足りなくて、衝動買いを後悔する。
中には消費者金融から借金をしてしまい、多重債務者になってしまう方もいるそうです。
周りからは「計画性がない」「生活力がない」と評価されてしまいます。
不注意
これは読んで字のごとく不注意です。人間誰しも不注意になってしまうことがあるんですが、
ADHDだとこれがほんとに普通ではないですよね。
例えば、重要な書類の誤字脱字をしてしまう。置き忘れや忘れものをしてしまう。信号や標識を見落としてしまうなどです。
「こういうことって定型発達の人にもあるんじゃない?」
その通りです。誤字脱字、忘れ物、定型発達の方でもやってしまうこと(だそう)です。
ただ、ADHDだとこれが何度言われても、注意しようと思っても、繰り返しやってしまうんですよね。
周りからは「やる気がない」「不真面目である」などの評価をされてしまうことが多いです。
何が強く出るのかは、人によって違います。
多動性が強く出る方もいれば、衝動性が強く出る方もいる。
僕の場合は衝動性はそこまででもないんですが、不注意がめちゃくちゃ強く出てますね。多動性も出てます。
例えば探しもの、すごい苦手です。と言うかほぼ不可能です。
僕は社員数60〜70人ほどの中小工場で営業をしているんですけど、上司がたまに言うんですよ。
「しょーびくん、物置から〇〇の図面持ってきて」
うちの工場には古い図面、作っただけの図面を含めると数千枚あります。
それの中から探して見つけてこい?無理ですわ…。
実家の冷蔵庫からケチャップ見つけられないんですよ?検問でカバンの中の免許証見つけられなくて、免許不携帯で3000円持ってかれるんですよ?(あとで探したらやっぱカバンにありました。)
そんなやつに探しもの頼むほう間違いですよ…。
多動性に関しても結構出てて、貧乏ゆすりもすごいですし、大学の頃なんて「あ!よく踊ってる人!」なんて言われましたからね。完全に変な人ですよ僕。
ADHDの特徴である「過集中」について
ADHDの症状でもう一つ代表的なのが過集中と呼ばれるものです。
よく「一定時間はめちゃくちゃ集中できるけど、それ過ぎるとまるで集中できない症状ですよー」
なんて紹介されてますけど、どうやら僕の主治医の先生曰くちょっと違うみたいです。
正しくは「集中すべきものや時に集中できず、今集中しなくてもいいものや時に集中してしまう。」
というのが正しい症状の説明だそうです。ここまで読んでいただいててADHDの疑いのある方、あるいはADHDの方、こっちのほうがしっくり来ませんか?
僕、読書が好きで結構読むんですよね。中学3年の高校受験勉強の追い込みの頃に、何を思ったのか、ドストエフスキーの罪と罰読み出しちゃいまして。
見たことある方は知ってるかもしれませんが、あれ一冊が結構厚くて、前後編に分かれている上に、表現も難しいんですよね。
それを高校受験の追い込みの時期に読み込むーー。何考えてるんでしょうね。
もちろん、第一志望は見事落ちました!!でも罪と罰面白かった!!やったね!!
僕ほどアホなことやってない方でも、重要な仕事ではない別の仕事に集中してしまうとか、
苦手ではない教科の勉強をしてしまうとかあったかもしれませんね。
ADHDあるある ADHDの代表的な症状
さっき言った特徴の他にこんな特徴もあります。
疑いのある人は参考にしてみてください。
複数の仕事を同時にこなすことが苦手(マルチタスクができない)
これはワーキングメモリーという機能が関係しています。
パソコンに詳しい方なら知っているかもしれませんが、パソコンのメモリと同じものです。
パソコンもここの容量が大きければ複数の仕事を同時にこなすことができます。
ワーキングメモリーとは、脳の一時的・短期的な記憶を保存しておく領域です
ADHDだとここが十分に機能していないため、短期的な記憶をできず、複数のことをこなそうとしても忘れてしまうということなんですよね。
不注意が強い方によく見られます。
人の話に割り込んでしまう
人が話しているのに割り込んで話すことありませんか?
これも症状の一つです。
やはり、頭より先に身体が動いてしまう、衝動性の症状です。
喋りだすと止まらない
これもあるあるですね。
相手がおそらくうんざりしているのに、それに気づかず好きなことや喋りたいことを話してしまう。
そんな経験ないですか?
これは多動性が強く現れている方の特徴の一つです。口の多動と捉えればわかりやすいのではないでしょうか?
ツイッターより
https://twitter.com/adhd5596/status/1063056333610479616
ユニクロでカップ付きのキャミソールを購入したつもりが、カップなしのキャミソールだった…_| ̄|○ がっかり
コピーする向きを間違えて、半分しか写ってなかった…
縦と横の向きを間違えた。術前説明の時に質問する事柄をまとめたメモの存在を全く忘れて、質問できず(>_<)#ADHDあるある
— nightingale_serenade (@serenade_04) November 23, 2018
ゴミ捨てて出よう。覚えてられるかな→お、まだ覚えてんじゃんいけそう→みかんあるな、食べながら行くか→革靴硬いなぁ→外出→電車内でゴミの件を思い出す
#ADHDあるある— てらだ (@jukode) November 24, 2018
やらなくちゃいけないことがたくさんある
↓↓↓
何から手つけていいかわからない
↓↓↓
脳内キャパオーバー
↓↓↓
やらなきゃいけないこと全部放り出して関係ないことに熱中#ADHDあるある #ADHDの人と繋がりたい— みゃお (@murmur__cat) November 24, 2018
ADHDの方やADHDの疑いのある方は普段このようなことで悩んでらっしゃるようです。
いやー、結構共感できること多いですねw
なぜ子供の頃に見つからなかったのか
それではなぜ、子どもの頃には気づかなかったのに、大人になってからADHDが発覚するのでしょうか。
これはあくまで僕の考察です。
冒頭にも言いましたが、
「多くは小学校までに親や周りが気づいて、精神科や心療内科を訪れ発覚する」んです。
裏を返せば、「親が周りが気づかなければ」発覚しないんです。
「あなたはやればできるんだから」
「なんでやらないの!」
「努力をしなさい!」
こんなこと言われませんでしたか?そうなんです。発覚しなかった人たちの親の多くは
子が普通ではないことを認められなかった・そもそも気づかなかったんです。
つまり、大人になってからADHDが発覚した人は過度に親に期待をかけられていた子ではないのでしょうか?
この違和感に気づけず、その子が大きくなってから、自ら違和感に気づき受診をして初めてわかる。
そんな大人が増えてきたのだと思います。
ADHDかな?とおもったら
まず、病院に行きましょう。
精神科、心療内科という名のつくところなら予約さえ取ればやってくれるはずです。
ADHDかどうかという不安を抱えたまま生きるのは非常に辛い。
というか、ADHDってことがわからないと「自分はだめな人間なんだ」と一生責め続けるわけですよ。
もちろん周りにも言われます。「本当に使えないな。」「だめなやつだな」と。
自尊心ボロボロになります。
しかし、もし自分がADHDだとわかっていれば、「病気なんだから仕方ないじゃん。この人何いってんの?」で片付きます。
僕もADHDとわかってからは何があっても、何を言われても病気だからで自分の中で片付くようになりましたね。
ADHDは先天性の脳の障害であり、治るものではありません。
衝動性、多動性、不注意、何が強く出ているかは人によります。もしも、少しでも違和感があれば病院で診断してもらってくださいね。
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ところでお前は何者なんだという方ちょこっとだけ自己紹介しますね
こんにちは、しょーびと申します。
本人はADHDという病気を患っており、母親はアルコール依存症です。
しょーじきむっちゃしんどかったです。死んだほうが楽なんじゃなんて考えたこともありました。
しかしあることに気づいてからはそんな事考えなくなりましたね。
詳しくはこちらの自己紹介を読んでください
それじゃあ、ブログを楽しんでくださいね。